Earth Day (4/22) ~in America~

 

こんにちは。アメリカ留学も残すところ一か月をきった、なこちゃんこと小杉です!

 

さてみなさん、Earth Day (アースデイ)4月22日をご存知ですか?

 

これは、産業による汚染が激しかった1970年にアメリカで誕生し、今では地球への関心を表現する日、つまり環境問題に対する呼びかけなどが世界中で行われる日となっています。

 

私が留学しているミネソタ大学でも、環境に関連する学生団体が共同で運営するアースデイイベントが行われました。

 

今回はEnvironmental Justic(環境正義)について取り組む団体が主体となって企画され、歌やダンス、食事やワークショップをとおして、そこに集まった人々が一体となって楽しく環境正義について考えようというものでした。

 

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イベントのようす


「環境正義」日本であまり耳にすることがない言葉です。これは、お金持ちよりは貧困層、男性よりは女性、白人よりは黒人やヒスパニック系いわゆる社会的弱者と呼ばれる人々が環境問題の影響を受けやすいという特徴を問題視し、生まれた言葉です。

 

例えばアメリカでは1980年代、廃棄物の有害物質が処理される施設が黒人や先住民がすむエリアに集中しているということが問題になりました。

 

ダイバーシティが存在するアメリカでの話でしょ?と思うかもしれません。

 

しかし日本でも事例があります。

 

東日本大震災時に起きた原子力発電所の事故です。

福島で生産されたエネルギーは首都圏に送電されていました。これは都市に住む人々のために郊外に住む人々がリスクを被っている、と捉えることができます。

 

そのため環境正義の観点からこの問題をとらえることもできるのです。

 

もっとグローバルにみると、先進国で消費されたゴミが途上国へ輸出され、劣悪な環境で処理されその周りに住む人が被害を被るといったことも考えられます。

 

少し重たい話のように聞こえるかもしれないけれど、ふだん何気なく生活しているなかでもこういった環境に関連した不平等は存在します。

 

食、ファッション、住居、エネルギー、、、私たちの生活はあらゆる環境問題と密接につながっています。

 

目をつぶってしまうのは簡単です。

だけど少しでも私たちが生活する地球全体のことを考え行動できたら、世界はもっと良い方向に動いていくはず。

 

今回のイベントをとおして、年齢や人種、日常の生活スタイルは様々でも、こうやって一つの場所に集まり、同じ問題意識をもって世界を変えたいという想いを一つにした時、パワーがうまれそれが日常の原動力となり、世界を動かすことができるんだと強く実感しました。

 

日本にいる私たちも、日常の中で、環境について考えたり、友達と会話したりすることはできます。

 

そして一人でも多くの人が、環境によりよい行動を少しづつでもとれるようになると、世界で無数に存在する環境問題も少しづつ解決に近づいていく、そう私は信じています!

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私達は、ひとつの地球を分け合って生活しているということを忘れずに。