プラスチックについて考える
みなさんこんにちは!
今週は3回生のりょうたが担当します。
緊急事態宣言が解除されましたね。
少しずつ外出を楽しめる環境になりましたが、再流行の可能性もあるため、マスクや手洗い、うがいなど個々人が出来る対策をしっかり行ない、皆さんの力で新型コロナウイルスを押さえ込んでいきましょう!
本日のテーマは環境に優しいプラスチックについてです。
まずはこの写真をご覧ください!
これは実際に僕自身が作ってみたカゼインプラスチックです。
原料は牛乳とお酢だけ!簡単に作れるんです😄
このカゼインプラスチック、生分解性をもっているため、ある条件下では微生物によって分解される生分解性プラスチックに分類されます。
さらに、ラクト材やカゼイン樹脂と呼ばれ、ボタンや印鑑、ピアノの鍵盤などさまざまなものに使われることがあります。
さて、先ほど出てきた生分解性プラスチックに加えてよく耳にするバイオマスプラスチックという言葉がありますよね。
突然ですが、みなさんこの二つの違いがわかりますか???
この二つのプラスチックですが、一般的に以下のように定義されています。
生分解性プラスチック→通常のプラスチックと同様の耐久性をもち、使用後は微生物の働きによって最終的にCO₂と水まで完全に分解されるプラスチック
バイオマスプラスチック→再生可能なバイオマス資源を原料として、化学的または生物学的に合成することにより得られるプラスチック
この定義からわかるように、原料に注目したバイオマスプラスチックであるからといって生分解性を必ずしも持っているわけではないので微生物によって分解されないバイオマスプラスチックも存在します。一方、生分解性を有した石油由来のプラスチックも存在します。
さらに、生分解性は環境によって大きく左右されます。コンポストや土壌中、水中でそれぞれ生息している微生物の種類や密度が異なるので、各プラスチックによって分解されやすい環境は異なります。
いくら環境にやさしいプラスチックでもひとくくりにすることはできず、そのプラスチックによって適した処理の方法があります。
(ちなみにカゼインプラスチックは牛乳のタンパク質を原料としているため、バイオマスプラスチックであり、生分解性プラスチックでもあります。)
環境に優しいプラスチックは多くの種類が開発されさまざまな商品に活用されることで、身近なものへとなっています、これらのプラスチックは非常に利便性が高いものであると同時に、適切な処理がなされないと従来のプラスチックと変わらず分解されずに環境を悪化させます。環境に優しいプラスチックを使うことも大事ですが、いかにプラスチックを削減できるかを考えることが大事だと思います。
長くなりましたが、今週の内容はこれで終わりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
(ちなみに僕の作ったカゼインプラスチックは簡単に作れるので、ぜひお子さんと一緒に作ってみてください!プラスチックについて考えるきっかけになればうれしいです!)
<参考文献>
生分解性プラスチック、バイオマスプラスチックについて
https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20190408.html
カゼインプラスチックの作り方 https://resemom.jp/article/2018/07/10/45558.html