Micronesia News#1【ミクロネシア連邦の新しい法律】

みなさん、こんにちは。今日のブログは冬太が担当します。

 

私、2/12日〜15日にかけて福島県二本松市にあるJICA海外協力隊訓練所に体験入所をさせていただきました。またJICA海外協力隊の訓練生の生活をシェアしていきたいので楽しみにしていてください。

 

 さて、今日のトピックは私たちが活動するミクロネシア連邦についてです。コロナ感染者が発見された国は全て汚染国認定しており、現在はグアムで二週間の滞在をしなければミクロネシア連邦へ行けない状態です。私たちも今年活動できるか心配です。しかしながら、そのようなマイナスなニュースだけではなく、プラスなニュースもつい先日(2/13)発表されました。

 

 ずばりタイトルは「FSM bans single-use styrofoam containers and plastic bags」で、日本語に訳すと「ミクロネシア連邦は使い捨ての発泡スチロール容器、レジ袋等を禁止する」と宣言したものです。分別という考えはなく、ゴミを処理する技術もない小国がこのような思い切った施策を展開することは大変素晴らしいことだと思います。「私たちにできることをする」、そのような意思を感じました。 

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ミクロネシア連邦の海に浮かぶプラスチック製容器

 

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ミクロネシア連邦で実際に提供された食事。発泡スチロール製の容器に包まれていた。

 

 

 

次に、もう少し詳細に記事を見ていきましょう。英語本文と、私の訳をつけたいと思います。誤訳等あればご遠慮なく指摘してください。

 

The Federated States of Micronesia has announced a ban on the importation of single-use styrofoam containers and plastic shopping bags.

ミクロネシア連邦は使い捨ての発泡スチロール製容器、レジ袋の輸入を規制することを発表しました。

 

President David Panuelo signed the law enacting the ban.

ディビッド・パニュエロ大統領はこの法律にサインしました。(なお、2/7の話です。)

 

From July, it will be unlawful for a person to import disposable styrofoam and plastic food service items, such as plates, cups, eating utensils, and plastic shopping bags.

2020年7月より、使い捨ての発泡スチロール製またはプラスチック製のプレート、カップ、食器、レジ袋等の輸入が違法となります。

 

The new law explicitly states that nothing shall prevent a person from importing reusable or recycled styrofoam, or plastic items or bags.

この新法ははっきりと、再使用または再利用が可能な使い捨てプラスチック製品に関しては誰も輸入に制限をかけないと述べられています。

 

Mr Panuelo said in order for climate change pleas to be taken seriously by the global community, the FSM must demonstrate courage, conviction, compassion and care towards the environment and citizens.

パニュエロ大統領は国際社会が真剣に取り組む気候変動問題の対策として、ミクロネシア連邦は勇気、信念、思いやり、環境と市民に対する配慮を示さなければならないと述べました。

 

He said the ban showed it was possible to be environmentally conscious while still retaining sensitivity to the conveniences appreciated by citizens and the business community.

また、彼はこの規制はプラスチック製品を便利だと考える市民や経済界の環境意識を高める可能性があると述べました。

 

いかがでしょうか。全面的な使用を廃止するのではなく、輸入に制限をかける法律のようですね。また、一部のプラスチック製品は輸入を認めるようです。(生分解性プラスチック製品も同様に輸入が認められています。)

 

 この「一部」がどこまで適用されるのか、またリユース、リサイクルを行う施設は担保されているのか、このような疑問は渡航のお楽しみにしたいと思います。悪いニュースが大々的に広まる昨今、南の小さな島で大きな取り組みが実施されたことを嬉しく思います。

 

 では、このへんで今日のブログを終わります。読んでいただきありがとうございました。また来週🇫🇲🌱

 

[参考文献]

➀今回訳した記事

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/409674/fsm-bans-single-use-styrofoam-cont

 

➁より詳細に書かれた記事。生分解性プラスチック等はここに記載されています。

http://www.pina.com.fj/?p=pacnews&m=read&o=8481226875e45f36714b41f9b37e4d

 

➂2019年2月におけるミクロネシア連邦の環境への取り組み

http://www.uncrd.or.jp/content/documents/7410Micronesia_Country%20Report+Front%20page.pdf

 

➃バヌアツの環境への取り組み(おまけです。他の大洋州国の取り組みも素晴らしいのでぜひ)

https://www.sprep.org/news/pacific-islands-moving-towards-banning-single-use-plas

 

➄フィジーの環境への取り組み(おまけです。他の大洋州国の取り組みも素晴らしいのでぜひ)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/406611/fiji-officials-monitor-single-use-